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第1話 誰かピスタチオを買ってきて!

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どこまでも青い空、青い海、ジュディ・オングは歌っていなかったけれど
エーゲ海は確かに我々の目の前にあった。
場所はギリシャ、日本からオリンピック・エアーで約20時間。遠い遠い、外国である。
ツアーの客は新婚さん3組と桑名添乗員、そして我々夫婦の計9人である。
「どうしてこんなに青いんだろう?」

冒頭にも書いたように「本当の青」を見てしまった。
桑名添乗員によれば、ギリシャ観光局が毎日絵の具を流しているというギャグ?をかましていた
そのくらい「青」を意識したギリシャである。
今日の日程はミニクルーズである。
「クルーズだって?」芦ノ湖の「海賊船」や浅草の「隅田川下り」または、名古屋の「金鯱号」想像していた私は、あまりにも本格的なクルーズ船の出現に度胆を抜かれた。

カーフェリーのサンフラワー号よりは小さいが、本格的なデッキと綺麗なレストラン(食堂と言ってはいけません)を備えたクルーズ専用船である。
ベテラン添乗員の桑名さんは完璧であった。海外旅行慣れしていない我々を素晴らしいポジションに座らせた(ほとんどのペアが海外旅行初体験である)周りは全部 外国人! もっとも我々も外国人! 桑名添乗員のお陰でまったく気後れすることもなくクルーズが始まる。
ミニクルーズと言っても「エギナ島」「ポロス島」「イドラ島」に寄港しながらの1日コースである。
忙しい日本人にとってはちょうど良いのかも知れない。

穏やかなエーゲ海を走るクルーズ船。波飛沫までも絵の具のような青さである。
すっかり舞い上がっている私達の頭上にカモメが飛んできた。青い海に青い空、白いカモメに白い岸辺の建物!! 
映画そのものである。ただし映画とちがってカモメの糞攻撃が時々襲ってくる。
私のすぐ目の前で攻撃してきたカモメの糞は
私の右ほほをかすめながらデッキに落下!
私より周りの外国人が歓声をあげる。

「てめぇ 大和男子をなめんなよ?」と言いながらも目の前に迫ってくるカモメの糞には緊張した。
1時間ほどエーゲ海を堪能したころ最初の寄港地である「エギナ島」に到着。
今回のツアーは人数も少ないこともあって、そのころには気楽な旅仲間になっていた。
「エギナ島」に降り立つ。島の周りは、青というより水色でした。
さて降り立ったとしても言葉もろくに話せない我々は桑名添乗員の後をついてゆくしかなかった。

いかにもギリシャ??という風景が続く。お土産やがたくさんならんでいる。
「みなさん ここにちょっと寄りましょう」
添乗員 桑名が寄ったのは小さなスタンド。ちょうど日本の宝くじ売り場のよう
なボックスに男が一人で店番をしている。
「これを食べてみてください」
添乗員 桑名の差し出したものは、何の変哲もない「ピスタチオ」!
あまり期待せずに殻を剥いて口に頬張る。

「えっ なに?」 今までに食べたことがない強い塩気となんとも言えない風味!。
これこそ「ザ・ナッツ」 香りが口の中に広がってゆく。

「こりゃ 美味い!」
イスラエル産でもなくカリフォルニア産でもなく、ギリシャ産「ピスタチオ」にこれほど感動するとは思わなかった。
「この店は日本の農協のような店です。この袋のマークを覚えて下さい。帰りに買って下さいね」
「殻はどこに捨てるんですか?」
「地面に捨てて下さい」
添乗員 桑名の言う通り店の前はピスタチオの殻がたくさん落ちていた。

クルーズ船に戻る前に「ピスタチオ」を買ったことは言うまでもなかったが、ケチな夫婦はひと袋だけしか買わなかった。

残念なことにあの「ピスタチオ」はこの後2度と出会えなかった。
もちろん日本でも見かけたことがない。
池袋のインポートマートのギリシャコーナーにもなかった。
(わざわざ探しに行きました)

だから 読者のみなさんにお願いします。
「誰かピスタチオを買ってきて!」
ギリシャ偏 続く・・・・・・

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