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右手に好奇心 左手にパスポート

【右手に好奇心 左手にパスポート】 第3話 ネコ島のおばあちゃん

エーゲ海の旅は続く!
「イドラ島 」 通称「ネコ島」我々はクルーズ船から降りた。
「おぉ 猫がいる」
確かに港にはたくさんの猫がいる。野良だろうか? 猫島の面目躍如である。
この島でも「添乗員 桑名氏」の活躍が始まる。
「素晴らしい場所に行ってみましょう」
と言いながら石畳の坂道を登ってゆく。
「ロバだ!」
ロバがぼけーーーと立っている。
太ったおばさんが「のしのし」と歩いている。
子供が走り回っている。洗濯物が干されている。
ここには島の生活があった。観光では決して見ることができない風景がそこに
あった。

「ここから下を見て下さい。」
15分ぐらい登ったであろうか、桑名氏の言葉に一同振り返る。
「おぉおおおおおおおおおお」
ギリシャの風景が広がっていた。
青い海、真っ白な壁と青い屋根の建造物、私がよく知っているギリシャの風景が
眼下に広がってゆく。
「以前はもう少しよく見えたんですが」
桑名氏は少し残念そうでした。確かにトタンでできた塀が邪魔である。
何枚か写真を撮って坂を下り始める。
「ちょっとまってください」
桑名氏は一件の家に近付いてゆく。家から出てきた女性と話し始めた。
「この家の物干し場を借りることができるか聞いてみました。おばあさんの許可
がでるかどうか聞いてくるということです。」
しばらくすると「ああ 外国のおばあちゃんね」と言う感じのお婆さんが出てく
る。
「おばあさんの許可がでたので物干し場をお借りしましょう」
桑名氏の後をついて物干し場に登る。
「おぉおおお.......  ふわぁ~~~~」

物干し場からはさっき見た風景の100万倍以上の感動が我々の心を捕らえた。
黄色いタンポポのような花が咲き乱れその遥か下に真っ青な海。
この色を私は忘れない。あまりにも鮮やかな色彩が目に焼きついて離れない。
「おばあちゃん ありがとう」
何度もお礼を言って物干し場の家を後にする。おばあちゃんは笑顔で手を振って
いた。
そのとき私はギリシャの心地よい風を感じていた。

【右手に好奇心 左手にパスポート】 第4話 夜のパリでムール貝

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はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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