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大人の小説

新宿の恋 Chapter 9 軽井沢

新宿

この物語は、自分が20歳のとき、父親の死によって学費を捻出するために新宿のバーでバイトしたときから始まります。
バーで出会った謎の女性 レイコをきっかけに多くの女性と関わるようになることで大人へと成長しるというお話です。

実際にあった出来事に多少の演出とエロチックな要素を加味したもので半分ドキュメンタリー半分フィクションの奇妙な物語となっています。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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これまでのお話

新宿のバーでバイトをはじめた自分(神原タツヤ)は、バーで出会ったレイコという年上の女性と初めての体験を経験、彼女の手ほどきで女性に対しての地震を付けた頃、サトミというペンフレンド、バイト先のマスターから頼まれてヨウコと関係を持つ、その後 同じ教室のリョウコと悲しくも狂おしい一夜を共にする。

待ち合わせ

考古学の教室の飲み会で友人のユウスケと計画した軽井沢旅行の日がやってきた。
※新宿の恋 Chapter 7 リョウコ

旅行に行くのは、自分とユウスケ、同じクラスのミキ、そしてナツコの4人であった。
前日にレイコの家に行き 黄色のRENAULTを借りアパートの近くの駐車場に止めておいた。
目立つ車なので監視員がいる有料駐車場で少しカネがかかったけど、ベンツより効果ということで仕方がない。

待ち合わせは、朝の7時に品川駅前のロータリー 早起きをしてRENAULTに乗り込む
2泊の予定だけどTシャツと下着の替えぐらいなので荷物も少ない。

品川のロータリーは、通勤前ということも会って結構空いていた。

クルマの色をユウスケに教えてあったのですぐわかると思ったけど 眼の前を通り過ぎる3人の男女
「おいおい ここだよ」
と声をかける
「お前 すごい クルマ 持ってきたな 外車だろ これ」
左ハンドルの小型ハッチバック ど派手なウィングなどはないけど 空力パーツが目立つ

「神原くん おはよう」
ショートカットの髪と日焼けしているナツコ 真っ白なTシャツとショートパンツがアクティブな彼女らしい

「おはよう」
長い黒髪で白いワンピースのミキ アクティブなナツコと対象的なお嬢様風な感じがする。

「さぁ 行こうか ユウスケ この地図を渡すから ナビしてくれ」
自分が運転席、ユウスケを助手席、ナツコとミキは、後席に乗り込む 荷物は、ハッチバックの狭い荷室に押し込んだ。

飛ばすぜ

4人を載せたRENAULTは、軽快というより爆音を響かせながら 首都高から関越自動車道に入る。

道もそれほど混んでいないので軽快に走る

「神原くん 運転上手い」
とナツコ
「そうそう こんなクルマ どこで借りてきたんだ」
とユウスケ

レイコとの関係を話せないので バーのお客から借りたと話す。

このRENAULTは、軽く150Km/hなんて簡単に出せる仕様でメーターは、200Km/hまで刻んである。
アクセルはシビアであっという間にレッドゾーンまで飛んでゆく
スピード違反に注意しながら気持ちよく走る

外車などあまり走っていない時代、ましてや ハッチバックで黄色というと目立つ目立つ
他のドライバーから注目されまくり

サービスエリアで一休み

ナツコとミキは、楽しそうにドライブを楽しんでいるようで 心配していた車酔いなどないらしい。
二人は、アイスクリーム買ってくると言って店に向かう

一方、ユウスケは、あまりクルマに慣れていないのか、ぐったりとしている。

「おい ユウスケ 大丈夫か?」
日陰で休んでいる彼に声をかける

「目の前にクルマが迫ってくるんで疲れたよ」
「まぁ あのクルマレース仕様っぽいから 乗り心地あまりよくないからな」

ナツコとミキが、アイスクリームをもってやってくる。
「ご苦労さま ドライバーさん」
ナツコにソフトクリームを渡される。

ミキは、ユウスケのことが心配そうだ

「ユウスケ この先は、後ろにのったほうがいいな」
と声をかけると
「じぁ 私が、助手席に乗る」
とナツコ

というわけでユウスケとミキが後席、ナツコが助手席に乗り込み先に進む。

「ナツコさん 怖くない?」
「全然 楽しいよ ジェットコースターみたい」
ナツコは、楽しそうに笑う

ショートパンツから伸びた小麦色の脚が眩しくてドキドキする。

後席では、ぐったりしているユウスケの手を繋いで心配そうだ

ペンション

何度かサービスエリアで休憩しながら 高速を降り 軽井沢に入る。
道がすいていたこともあり それほど長い時間はかからなかった。

ユウスケの道案内で北欧の建物のようなペンションに到着
到着するとペンションの経営者の夫婦らしき人が出迎えに来る。

「すごい はじめてみたよ 「RENAULT 5 アルピーヌ・ターボかな?」
ペンションのご主人が興奮して クルマの前をグルグルと見渡す

自分は、あまり興味はなかったけど「はじめて 正式名を知ることに鳴った」

「あとで乗らせてもらっていい 助手席でかまわないから」

レイコは、くるまについてあまり話さなかったけど「そんなにすごいクルマ」とは思わなかった。

「ええ いいですよ なんだったら 運転されても」
と声をかける。

ペンションは、この当時 軽井沢で流行っていた洋風の外観だった。

バブルな街

部屋は、二部屋
ユウスケが、ミキと付き合っているかはわかりませんが、男女ペアになるよりは、気楽

軽井沢に来たものの特別、何かを計画しているわけではない。

都会の喧騒から逃れてのんびり過ごしたい
なんと言っても

凉しい

エアコンの普及率は、今の頃と比べ物にならないぐらい 少なかった。

まだ日暮れ前なので、「白糸の滝」までドライブに行くことにした。

当時から、有名な観光スポットで駐車場も混んでいた。
驚いたのはその料金

「おいおい 東京より高くねえか」

軽井沢ブームとでも言うのだろうか?

「白糸の滝」は、綺麗だけど、人の多さに辟易

次に通称 軽井沢銀座 に向かう

「これって 原宿?」

原宿竹下通りをそのまま移転してきたような雰囲気と人の多さ、土産物やクレープ店の乱立

都会のマネをして 何がいいんだろう?

クルマも,,BMWがやけに目立つ

あまりにも退屈なので、早々にペンションに戻る。

峠ドライブ

ユウスケは、クルマに弱いようで部屋で休んでいる。
女性二人は、隣接スルテニスコートに出かけて行った。

暇な自分は、何もすることがないので、屋外の日陰で本を読んでいた。

ペンションのご主人か、近寄って来て話しかけてきた。

「RENAULTは、ご自分のクルマてすか?」
クルマ好きなのは、RENAULTを見つめる視線でわかる。

「まさか 借り物です。あんな 高いクルマ 学生が買えるわけないですよ」
と言うと
「みせていただいてよろしいですか?」
ご主人に運転席、エンジンルーム、車体の下などを丹念に覗き込む

「少し、走らせてみますか?」
と言って 自分が運転席に乗り込むと楽しそうに助手席に乗ってきた。

エンジンキーを撚ると 1,397cc 水冷直列4気筒OHV が吠える
ハンドルに響く振動が、最近のクルマとは違い、エンジンが生きていることを実感させる。

「では、いきますよ」
少し、強めにアクセルを開けてクラッチを繋ぐ 車両重量:850kgしかないRENAULTは、かっ飛ぶように加速
「おおお 凄い 加速だ」
ご主人は楽しそう
「このあたりに 峠道ありますか?」
と言って ご主人に道案内されて 峠道に
「運転上手いね」
と褒められる
「そうですか? 田舎でちょっと やんちゃしてたからかな・・・」
と笑って返す。

RENAULTは、軽快に山道を駆け上がり頂上の駐車場に到着
レイコのクルマということと 初めての道なので安全係数を十分取ってドライブしたのですが、当時の国産車と違って クイックなハンドルレスポンスとドッカンターボの加速を十分楽しんだ。

駐車場には、BMWが数台止まっていて、何人かの人にクルマについて質問される。

あらためて こんなクルマを所有しているレイコに驚くばかりだった。

帰りにご主人に運転どうぞ?と 言ったのですが、
「いやぁ これで 十分 怖いから」

帰りは、のんびり 走った 流石に初めての峠の下りは、怖い

ペンションに着くと クルマの爆音に気がついたのか

ナツコとミキが駆け寄ってきた。

ナンパ野郎

「どう? テニス楽しかった?」
と聞くと
「ナンパ野郎がひつこいので テニス楽しめなかった」
とナツコ
「本当 ひつこい 教えてやる とか どこ泊まってるの? とか 振り切るのが大変だった」
とミキ
「俺たちが付いていけばよかったかな」
と言うと
「そうそう 虫よけに来てくれればよかったのに」
と笑った。
「ヨウスケの具合はどう?」
ミキが心配そうに
「疲れたのか眠っているわ クルマに弱かったのかな」
と心配そう

軽井沢は、ナンパが、多いとは聞いていたけど、どうやら 本当だったらしい。
町もミニ原宿だし、クルマも混んでいる(しまも BMWばかり)

静かに過ごしたい 自分達にとって あまり楽しくないな

夜空

シャワーを浴びてイタリアンな夕食だったので気取らずに楽しく食べることができた。
ワインも美味しかった。

ユウスケもしっかり睡眠をとったことで元気を取り戻したようである。

夕食後は、ペンションの庭で花火をしたり、くだらない話でバカ笑いして過ごす。
屋外で飲むビールも美味かった。

そして、何より 星が綺麗だった。
満天の星に少しロマンチックな気分

ユウスケは、ミキと二人で部屋に帰っていった。
あの二人は、付き合ってるんだろうな と思い ナツコと二人で夜空を見上げている。

「神原くん キスしようか?」

「えっ? 俺でいいの?」

「余計なことは 言わないの ロマンチックな気分なんだから」

と突然 ナツコが顔を近づけてきた。

ナツコ

ナツコと唇を合わせる。
触れるか触れないかというキスだけどナツコの心臓の音が聴こえてくるように緊張しているのがわかる。

「神原くんと キスしちゃった」
と照れるナツコ

「はじめてのキスなんだから 感謝しなさいよ」
と照れ隠しに微笑んでいる。

この積極的なところが、ナツコらしい。

予告

はじめてのキスを交わしたナツコと自分、部屋に戻ろうとしたら、あの声が部屋の中から聞こえてくる ・・・

次回  新宿の恋 Chapter 10 眠れない夜

お楽しみに・・・

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  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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