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大人の小説

新宿の恋 Chapter 7 リョウコ

新宿

この物語は、自分が、20歳のときの父親の死によって、はじまった、ドラマのような2年間のお話です。

実際にあった出来事に多少の演出とエロチックな要素を加味したものでフィクションはあるものの実体験した奇妙な物語です。

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リョウコ

新宿のバーでバイト⇒大学⇒アパートの繰り返しが続く。
大学には、あまり友人もいないし、深夜バイトで講義は、寝ていることも多い。
専攻は、考古学 就職には不利ですが、大学の4年間くらい、好きなことを勉強したいと思う。
基礎講義の2年が終わり、専門講義の2年が始まっていた。

考古学の教室は、女子が多い
大学を就職予備校と考えている連中は経済学とか社会学を専攻するので自然にこうなるのだろう。

夜のバイトがあるので飲み会に行かなかったのですが、教授が来ると言うことでバイトを休んで出席することになった。

飲み会は、渋谷の居酒屋だった。
「神原さん(自分の名字)が飲み会に来るなんて珍しい」
同じ教室のナツコは、ボーイッシュで背も高く、名前のように明るい。親戚が経営する海の家でバイトをしているので日焼けした肌がツヤツヤとしていた。

 

「いつも断ってるのでたまには顔出さないと忘れられるからな」
ナツコは、試験前にノートを貸してくれる大学の生命線である。
「神原さんは、バーでバイトしてと聞いたけど?」
「あれ?よく知ってるね」
「教室のみんなが話してるよ 急に大人の男ぽくなったって」

 

「夜のバイトで大人の人と仕事してるからね」
ナツコは、夜のバイトということに反応した。
「今度、お店に行っていい?」
ナツコの大きなひとみが、キラキラと輝く
「学生が来るとこじゃないよ 夜の歌舞伎町てかなり危ないし」

 

昭和の夜の歌舞伎町は、今のように若い人が安心して遊べるところじゃなく、ヤバい雰囲気が漂っていた。
「ええ ツマンナイ じゃあ 昼にデートしよ」
積極的なナツコである。
「海行こうよ海」
大学の講義以外は、夜の新宿しか知らない生活が続いていたのでちょっと興味が出てきた。
ナツコならば、怪しい関係にならないだろう

「いいよ 臨時収入が入っから 遊びに行けるよ」
「楽しみ 昼の世界に連れ戻してあげる」
どこまでも明るいヨウコであった。
「おおい 神原 教授が呼んでるよ」
と遠くからの声で斉木教授の席に向かう
「先生、ご無沙汰しております」

「神原くん バイトで大変なのにきちんと講義に出てるね 身体は、大丈夫かな」
斉木教授は、考古学会の重鎮で多くの書籍を残している。でも気さくな人で学生にもよく声をかけてくれる。
「バイト先の人も事情を知ってくれているので助けてもらってますから」

自分は、子供の頃から本ばかり読んでいました。
そんな自分に親父は、科学雑誌を買い与えてくれて、小学生になる頃には、太陽系とか地球の構造、歴史、宇宙など知識をスポンジのように吸収していました。
やがて、歴史に興味を持ち、その中で斉木教授のことを知り考古学を知ってこの大学を目指したのです。

「授業料なら、君なら特別奨学金ももらえるから、申し込んだほうがいい 私が学校に推薦するよ」
教授は、父親が死んで金に困ってるのを知っていた。
「先生ありがとうございます。ちょっと考えます。」
「君は、学業の成績もいいし、考古学へのの情熱もある。もっと実際に発掘現場で経験を積んで欲しい」
ありがたい話である。

金ために働き始めた歌舞伎町のバーは、すでに生活の一部で普通の学生では会えない人たちとの関係は刺戟的で終わらせるつもりはない。
教授と話が終わるとナツコが近づいてきた。
「神原さん 最近クラスの女子から噂されてるよ」
好奇心旺盛なナツコは楽しそうだ。

「なんて言ってるの?」
「なんか ヤバい仕事してるんじゃないかって」
この前の
『金をもらって初めての人と性行為をした』
なんて口が裂けても言えないわけで、ここは、平静を装うしかない。

「ヤバいってどんな仕事?」
「ホストとか?」
ネットもケータイもない昭和のころ、20歳の女子大生の考えることは今とはかなり違っている。
「それはないわ バーの下働きだよ」
ウソは言ってない

「何だよ お前ら 付き合ってんのか?」
クラスで唯一の友人とも言えるユウスケが割り込んできた
「コイツさぁ 俺にもバイト先教えねぇんだよ」
ユウスケは、大学でたまたま、席が隣だったことで話すようになった。
お互い深く詮索しないところがいい

「深夜営業の歌舞伎町は、危険だからな それに学生が来るところじゃないから」
バーの顧客は、訳あり常連と水商売、やばい系の人達がほとんどだ。
しかし、自分に対してはやさしく接してくれる人が多い。
おそらくマスターが睨みを利かしているからかも知れない。

「まぁやばいとこには近づかないのが一番だよな」
ユウスケが笑う
「ところでタツヤは、夏休み実家帰るのか?」
実家は、母親と兄夫婦が射るけど、兄とは、親父が死んだとき揉めたからなぁ 帰りたくないなぁ
「墓参りには帰るけどすぐ戻って来るよ バイトもあるし」

「休み取れたら軽井沢に遊びにいかないか?」
ユウスケの親御さんの知り合いがペンションを経営していて空いているならば泊まれるらしい。

令和の時代と違い、当時軽井沢といえば、『軽井沢シンドローム』なんてコミックがあるぐらい人気スポットだった。

「マスターに聞いてみるよ たまには学生らしいことしてみたい」
歌舞伎町のバーでバイトをはじめたここ数ヶ月前は、まだ童貞だつた。縁あつてレイコ、ミサト、ヨウコと3人の女性とセックスをすることになり、レイコは、今でも自分に性技を教えてくれている。

ヨウコは、初めての男となったのですが一夜限り関係で
『誰かの依頼で仕事として謝礼をもらうセックス』だった。
そりゃ 女性から見れば、一気に大人の世界にどっぷりと浸かった自分は別人に見えるだろう。

「神原さんが行くなら私も行く」
酔っ払ったナツコが、自分に身体を寄せて呟く
「俺も彼女連れて行くから二組で行こう」
ユウスケは、酔っ払ったと自分を見ながらニヤニヤと笑った。

「クルマはどうするか?」
とヨウスケ
「ちょっと アテがあるので 聞いてみるよ 運転は、俺がやるよ」
「そうか 俺ペーパーなんで 助かるわ」
ヨウスケは安心したように
「詳しくは、また話そう」と別のテーブルに去っていった。
ナツコは自分の肩でスヤスヤと眠っている。

一次会も終わり、二次会に移動する。
ナツコは、クラスの女子に連れられて帰宅した。
帰り際に「私神原さんと行くからね」と叫ぶ もう呂律が回ってない。

店の外に出て一度も話したことのない小柄な人が近づいてきた。
「神原さん 二次会出られますか?」

「えっと 確かサイトウさんでしたよね」
彼女の名前は、サイトウ リョウコだ
ただでさえ、地味でおとなしい人が多い考古学教室でいつも隅に座っていることぐらいしか記憶にない。
「ヨウスケが、次を決めているので自分も行くつもりだよ」

夜のバイトが中心になっているので、たまには学生らしく過ごさないと思っていた。
「私も行っていいですか?」
か弱い声でリョウコは話した。
「参加は自由だからね 行きましょう」
雑踏の中で消え入りそうなリョウコは、はぐれないように自分の腕を掴んできた。

「二次会参加する人は、俺についてきて」
ヨウスケが幹事役で女子5人、男子6人でカラオケ店に向かう。
カラオケ店は、1980年代から映像付きのカラオケが出始めたのでカラオケブームの走りだった。

昭和のこの時代、風営法もないので深夜近くなっても渋谷は人が多く、パルコPart3ができたあたりから若者か増えつつあった。

リョウコは、雑踏に巻き込まれないように自分の右腕をしっかり掴んでいる。

大学の講義以外は、サークルとか部活とかやっていない自分は、極端に知り合いがいない。考古学教室も参加するだけなのでヨウスケとナツコ以外とあまり話したこともない。
リョウコについてもあまり知らないし、挨拶ぐらいしかしたことがなかった。

カラオケ店に到着、狭い部屋に7人が押し込められた
自然に男女で身体が密着する。
自分の家横には、リョウコが座り、隣にはナツコの友人のミキが座る。

リョウコのスカートから覗かせている白い太ももにドキッとする。
童貞だったらこれだけで、男のものは、熱り立つだろう。
いや、漏れてしまうかも知れない。

酒とツマミを頼んで宴が始まった。

交互に歌いながら、大騒ぎ
オフコース、松山千春、松任谷由実、久保田早紀、もんた&ブラザーズ、山口百恵などなど盛り上がる。

酒が回るに連れて大胆になってくる女性陣、一方 考古学教室の男たちは大人しい。

「神原くん ナツコとはどこまでいったの?」
ナツコの友人のミキが話しかけてくる。
「どこまでって 何もないよ」
「ナツコの気持ちわかってるよね きちんとしなさいよ」
お酒のせいか大胆になってくるミキ

「ナツコに興味がないなら狙っちゃおうかな」
ミキは、真顔でこちらを見つめてくる。
「神原くんて、講義以外で見かけないから興味持ってる子が(女子)多いよ」
「そんなにもてるようなイケメンじゃないけど」
自分は極標準タイプで背もそれほど高くない。

「わかってないなあ オンナは、安らぎを与えてくれる男がいいんだよ」
ミキはかなり酔ってるようだ
「俺って 安らげる」
と笑って返すと
「神原くんの匂いにひかれるんだよね」
レイコと同じことを言った。
隣にいるリョウコがうなずく

酒が入るにつれて大胆になってくる。
教室の一組がいきなりキスをはじめた。
「あの二人付き合ってるんだ」
ユウスケがそばに来た。
二人は、少しずつ大胆になってディープキスを始める。
一気に空気が変わった。女性たちは、目が釘付けになり、男たちは、股間を気にしだしている。

「あんたたち 他でやりなさいよ」
ミキの声で二人は、離れた。
キスを交わしていた二人は先に帰り、5人が残される。
時間は、0時過ぎて終電が近づく
「そろそろお開きにしようか」
ヨウスケの声で解散、気まずい雰囲気のまま渋谷の街に紛れてゆく。

ユウスケは、『ミキを送ってゆく』と言って街から消えた。
自分とリョウコは、終電間近の渋谷駅に急ぐ
切符を買って改札を通過
※Suicaなどない時代

リョウコは、五反田方面、自分は、池袋
『深夜だから危ないよな 送って行こう』
下心がないわけではないけど、前日にレイコとの情事の後なのでそこまで逼迫していない。

「神原さん 今日は、楽しかった ありがとう」
も手を降って反対ホームに向かう
「送って行くよ」
と自分はリョウコの後を追った。
「電車なくなっちゃうよ」
リョウコの心配するのをよそに
「急がないと 乗り遅れるよ」
手を繋いてホームを駆け上る。

人が溢れそうなホームをかき分け、なんとか最終の山手線に間に合う。
なんとか電車に乗り込むことができた。
ぎゅうぎゅうに混んでいる車内
リョウコを抱きかかえるように守ると彼女は離れないように自分の背中に手を回す。

混んでいるから仕方がないといえ、リョウコの胸の膨らみと髪の香りを感じて男のものが反応する。
『ヤバい きっとバレてるな』
リョウコの顔を見ると平静を装っているようにみえる。
二人は、押し出されるように五反田駅のホームに吐き出された。

「送ってくれてありがとう もう大丈夫」
リョウコは、足元が少しふらついている
「どのあたりに住んてるの?」
「戸越銀座」
池上線に乗り換えて2つ目の戸越銀座である。
「心配だから送らせて」
リョウコは、微笑んで手を引っ張って池上線の改札に向かう。

ガタゴトと池上線の車内 山手線ほど混んではいない二人は手を繋いで黙っていた。
深夜の戸越銀座は、駅前の商店街を過ぎると暗く静かな住宅街が続く
「ここに住んでるの」
古びた二階建のアパートだった。

「もう電車ないし、タクシー高いし、駅前で飲んで始発待つわ」
そう言って帰ろうとすると
「お金もったいないから泊まって行っていいよ」
リョウコは、そう言うとジブンノ手を握り1階の一番奥の自分の部屋の前に引っ張って行く

リョウコは、ドアを開けて自分を部屋に招き入れた。
四畳半とキッチンの失そな部屋でテレビとテーブルそれと大きな三面鏡しかない。化粧品の香り強かった。

リョウコは、冷蔵庫からコーラを取り出してくる。
「喉かわいたよね」
気まずい雰囲気が漂う

「泊めてくれて助かった タクシー代 結構高いし、飲み屋に行ってもこれ以上飲めないからね」
当たり障りのない会話が続く
「泊めてくれるのは嬉しいんだけど、女性一人暮らしの部屋に入れるって大丈夫?」
ニコッと笑って
「神原さんだから 大丈夫」
そうか自分は、安全パイか…

「それって 俺が襲わないって意味かな?」
「ううん 抱かれてもいいって思ったから」
リョウコは言った。
「わたしね ヘルスで働いてるの」
考古学教室でいつも片隅で静かに勉強している彼女から想像できない告白だった。

「神原さんは、バーで働いてるから 大丈夫と思って話したんだけど ひいちゃいますか?」
同じ水商売の世界で働いている自分とおなじ『ニオイ』を感じているのだろう。
「驚いた?」
じっと目を見つめてくるリョウコ

「驚いた?」
じっと目を見つめてくるリョウコ
「少しね でも人っていろいろなこと抱えて生きてるからさ 話してくれてありがとう」

「神原さんって 大人だね」
そう言ってリョウコは、唇をあわせてくる。
貪るように舌を絡めて唾液をすすりあう激しいキスである。

こうなると もう 止められない。
貪るように期すを続けながらお互い服を脱がし合う。
脱いだ服は、畳の隅に投げ捨てた。
ブラジャーのホックを外すと小ぶりな乳房が現れた。ゆっくりと周辺から指で外側から中央に向かって刺激を続けてゆく

「お布団出そうか」
下着姿の状態になったところでリョウコが呟く
押入から布団を取り出して敷布団とシーツを敷いた。
ほとんど裸の二人で淡々と行う作業をすることで肉欲に支配された獣から人へと戻ってゆく。

電気を消した。
闇に支配された中で情欲の行為が再開された。

リョウコは折れそうなほど細い身体で胸は小ぶりでモデルのようだ。
細い腕が首に絡んでくる、それを合図に性愛の行為が再開
二人の汗から雄と雌の匂いを発している。
生き物として本能を呼び覚ますかのように互いの身体を擦り合わせ、揉みしだき、舌を吸い、唾液を啜る。

残っていた布の最後の一枚を取り去り、リョウコの女の部分を探る。
愛液が溢れ出し両太ももまで濡れている。

導かれるようにリョウコの女陰の割れ目から中指を侵入させた。
「ひっ」
と声を上げてしがみついてくる。

セックスの先生でもあるレイコから教えられたマナーとか性技など『どうでもよくなっていた』
自分は完全に情欲に支配されている。
リョウコの中は熱く、粘液が溢れ、中指が引き込まれる。
壁の上側を探るとザラッとした部分を見つけた。
中指の第一関節を曲げてゆっくりと圧迫を加える。

「アァ だめめめめ つらい 逝きそう」
大声を上げる叫ぶリョウコの口を塞いだ。
『隣に聞こえる』
咄嗟の判断だった。
リョウコは、陰茎を強く握りしめる。
「欲しい 奥まで欲しい」
情欲に支配された女の瞳に獣のような男の顔が映っていた。

「ちょっとまって コンドームつけるから」
枕元に投げ捨てた鞄に手を伸ばした。
その手をリョウコが制する。
「大丈夫 ピル飲んでるから」
「いや それはだめだよ」
振り払うように手を伸ばす。
「私を信じて タツヤさんのが欲しい」
正直 ヤバいと思った。

「私を信じて そのままのタツヤさんが欲しい」
泣きそうなリョウコの声に負けた。
愛撫している指を引き抜き熱り立った男根を粘液でぐちゃぐちゃになったリョウコの中に突き入れる。
「あっ 入ってくる」
膣の奥まで一気に突き入れると亀頭が中の突起に当たるのを感じる。

陰茎が、熱い膣壁に覆われ、奥に奥に引き込まれる。
リョウコの膣奥を十分感じてから一気に入り口付近まで引き抜く
「いゃぁぁぁ 抜かないで」
リョウコが苦しそうにもがき、腰を押し上げてくる。

そのタイミングで一気に貫いた。

「アッ」「逝くゎ」
と低く叫んで身体を硬直させたあとに腹部から腰にかけて痙攣を繰り返した。
同時に膣壁が蠕き強い収縮で硬直しきった陰茎を刺激してくる。

体の奥からこみ上げてくる精を放出したい欲望をぎりぎりで抑え込む

リョウコは大きく息を吐いて
「気持ちいい 逝ったかも」
と教室の片隅で消え入りそうにしていたリョウコとは違う女性がそこにいた。
「リョウコ 気持ちいいよ」
もキスをすると
「うれしい でもまだ 出してないよね」
と微笑んだ
リョウコに溺れそうだ

リョウコは、これまで情愛を交わしてきた女性と感じ方が違う。
身体の相性というのはこういうことなのだろうか?

「私が上になっていい?」
彼女は、一度繋がりを解いた。
リョウコの膣から解放された陰茎は、多量の分泌液でヌラヌラとしている。

仰向けになった。

「入れるね」
リョウコは、男根を掴んで自分の陰裂に導き、腰を下げる。
先程まで空気中に置かれた男根が暖かい膣内に誘導されてゆく。

リョウコが一気に腰を落とす。

すでに濡れている膣壁を押し分けて陰茎が奥まで飲み込まれた。
「タツヤさんが、入ってる」
見上げる彼女の乳房をつかむと膣壁が陰茎をつかむように圧がかかる。
乳首を摘むと「ぅ」と小さく声を上げてさらに陰茎を強く締め付けた。

陰茎を飲み込んだ膣壁の感触を楽しむかのように腰を揺らし、ゆっくりと注送を開始
愛液に濡れた陰茎がいやらしい光沢を放ち、出し入れする毎にいやらしい音を発している。

「いい 気持ちいい」
リョウコは言葉にする毎に快楽に包まれているようで腰の上下が激しくなってゆく

二人の股間で『クチャ クチャ』といやらしい音がしている。

リョウコは、ホットスポットをみつけたらしく上下ではなく小刻みに前後に揺するように動かしはじめる。

亀頭が膣壁のザラッとした場所を突いているのを感じると急激に射精欲求が上昇してきた。

「リョウコ 気持ち良すぎて 逝きそうだよ」
声をかけると前に倒れてきてキスを交わす。

「いいよ わたしのなかで出して タツヤが欲しい」
この言葉に反応して、熱り立ったものが破裂しそうに膨張する。

腰を振り続けるリョウコも苦しそうに表情が変わつてくる。

「私も逝きそう 一緒に」

そう言って深く腰を落とし前後に揺する。

身体の奥から精液が駆け上るのを感じる。

「いくよ もう 我慢できない」

リョウコの腰をガッチリとつかみ

その瞬間を迎えた

「うぅ 出るぅ」

『びゅっ』と

リョウコの膣の最奥に精液か飛び出してゆく。

同時に 頭の最奥で快感の渦が爆発
気が遠くなるような甘美の瞬間が訪れた。

『ドクッ』
『ドクッ』

精液は、数度にわけて発射
気絶しそうな快楽に支配される。

「あっ 熱い」

絶叫するリョウコ

折れるように身体を仰け反らせて痙攣した。

射精された精液を押し包むように膣壁が蠕き、陰茎を掴んで離さない。

尿道に残った精液を搾り取られる快感に溺れた。

リョウコは、自分の上に倒れ込みゼイゼイと激しい呼吸をしている。

どのぐらい時間がたったのだろうか?

「うれしい タツヤが入ってきた」
リョウコの声で意識が戻ってきて
「凄く気持ち良かった」
「私も死にそう」
微笑むリョウコにこれ以上ない幸福を感じていた。

「このまま 朝まで繋がっていたい」
リョウコは、顔を胸において呟く
性器が溶け合うような感覚になっていて、自分の男根がどうなっているかわからない。

リョウコを抱きしめて頭を撫でていた。

朝の光が射し込んでいるようで目が覚めた。
リョウコは、横に寝ている。
激しいセックスだったのでふたりとも意識をなくすように寝ていたらしい。

初夏といえ、裸で寝ているのは、ちょっと凉しい。
「おはよう」
リョウコが沖出しで耳元で囁く

リョウコがシャワーを浴びると言って浴室に向かう。
昨夜の激しいセックスのときにみせた女の顔ではなく、教室の片隅で消え入りそうなリョウコに戻っていた。

酔っていたとはいえ、リョウコとの激しい行為は夢のようで これまでにない快楽を与えてくれた。

「シャワー浴びてきたら」
浴室からリョウコがバスタオル一枚を身体に播いて出てきた。

促されてシャワーを浴びる。

自分はリョウコと付き合うことになるのか?
それとも一夜限りの関係なのか?

頭の中が整理できていない。

ただ一つだけ確実なのは、セックスの相性が良いと言うことだ。

混乱した頭をシャワーの冷水で冷やす。
浴室から出るとTシャツとショートパンツ姿のリョウコが座ってテレビをみている。

あわてて身支度をして、隣に座る
「お腹すいたね」
とリョウコが顔を近づけてくる。

「近くに食べるとこある?」
「よく行く 中華屋さんならあるけど」
「うん そこに行こう」

今で言うところの町中華に向かう。
睡眠時間は短いけど、深く眠ったのでそれほど疲れてはいない。

セックスは、最高の睡眠薬

というのは本当らしい。

リョウコに連れられて中華屋さんに入る。
「いらっしゃい」
元気なおばちゃんという感じの声が響く
「おばちゃん こんにちは」
リョウコは、よくこの店に来ているようだ

「あら リョウコちゃん 彼氏連れてきたね」
おばちゃんの声に
「違うよ 大学のクラスメイト」

これまでのお話

昭和57年(1982年20歳の大学生 神原こと自分は、親父を亡くし新宿二丁目のバーでバイトを始める。
そこで出会った年上のレイコに童貞を捧げ性技を教わる。
ミサトというペンフレンドと関係を持ち、マスターより「ヨウコという女性の最初の男になれ」という仕事(金をもらう)を依頼
久しぶりに大学の懇親会に出た自分は、リョウコという女性と情交を交わすことになった。

これまでのお話 2

ミサトというペンフレンドと関係を持ち、次にマスターより「ヨウコという女性の最初の男になれ」という仕事(金をもらう)を依頼された。
久しぶりに大学の懇親会に出た自分は、リョウコという女性と情交を交わすことになる。

「タツヤさん 何を食べますか?」

丸いスチールに向かい合わせに座り
油でペタペタするようなメニューを渡される。
「ええと チャーハンとラーメンにするよ」
「おばちゃん チャーハンとラーメン 2つずつ ひとつは、半チャーハンにしてね」

大きな声でリョウコが注文すると
「はいよ」
おばちゃんは大きく応えた。

やがて出来上がった二人で黙々とラーメンとチャーハンを黙々と食べ店を出る。

「タツヤさん 部屋に寄る?」
手を繋いでリョウコが寄り添うヨウニ歩く

「日曜は、バーも休みだし 暇だからな」

リョウコの部屋に戻る途中、雑貨店の自動販売機でコーラを買う。
1982年当時の自動販売機は、お金を入れて 瓶を引抜くというスタイルが主流

部屋に入るとリョウコは、キスを求めてきた。
舌を捩じ込み唾液を貪るようなキスで、さっき食べた中華の味がする。

唇を離すと

「泊まってくれてありがとう 嬉しかった」
リョウコは、視線を外して

「でも 恋愛じゃない」
リョウコと付き合うと思っていた自分にとって意外な言葉だった。

「私のような汚れた女では、タツヤさんに申し訳ない」
涙を溜めて目を見つめてきた。

「私 風俗のバイトしてるって言ったけど 本当は、ある人に囲われているの」
咄嗟に『囲われている』という意味が理解できなかった。

小さなテーブルの向かい合わせに座ってリョウコの話が続く

「両親のお店がうまくいかなくて 授業料が払えないって知り合いに相談したら お金の援助のかわりに」

そこまで言うとリョウコは、涙をボロボロと畳にこぼした。

「だから タツヤさんと付き合えない」

何もできない無力な自分が情けない
悔しくて自分も泣いた。

沈黙が続く

自分にできることは、リョウコを抱きしめることしかできなかった。

「こんな私で良かったら 時々 抱いて下さい。」

無言で唇を求め合い。服を乱暴に脱がし合う。

前戯もしないで、まっすぐにリョウコを貫いた。

狂ったように求めあい、激しくリョウコを貫いた。
激しい獣のようなセックスだった。

リョウコは、幾度かの絶頂を迎え、何度目かの絶頂を迎えたリョウコの膣内に体内に精液を吐き出した。
繋がったまま、沈黙の時がながれてゆく

興奮の余韻が引いてゆく、精液と愛駅に塗れた陰茎を引き抜いた。

「また 抱いてください」
とリョウコがささやく

自分の眼から涙が溢れ出し、リョウコの顔を濡らす。

「ごめん 俺 なんと言えばわからない」
20歳の男には、思いつく現実だ

脱ぎ散らした服を着ながら

「誰にも言わないで」
とリョウコは言った。

「うん」
と答えると

「秘密を打ち明けることができて 少し気が楽になった」
と微笑む

温くなったコーラを飲んで沈黙が続く

「軽井沢行くんでしょ」
リョウコが沈黙を破る

「まだ わからないけど クルマは、俺が出さないとユウスケは、ペーパーらしいしね」
昨夜の飲み会のことを思い出す。

「私は行けないから 楽しんできて」
少し、間を置いてから
意外な話をしてきた。

「ナツコさんは、タツヤさんが好きだから 気持ちを受け止めてあげて」
微笑んでリョウコは言った

「えっ?」

「それは、わからない でも 今は、リョウコが好きだ・・・」
話が終わる前に唇を塞がれた。

『それ以上は言わないで』

という意思表示と悟った。

夕方、リョウコの部屋を出た。
リョウコは、買い物があると言うことで駅まで一緒に行くこととなった。
手を繋ぎ恋人同士のように歩いているけれど自分の心の中は、複雑で混乱していた。

リョウコとの関係がどうなるか、先はわからない。
出来ることは、明るく振る舞うぐらいしかできない。

次回予告

大学が夏休みになりレイコから 海に行こうと誘われる。

次項 新宿の恋 Captcha 8 夏休み

新宿
新宿の恋 Chapter 8 夏休み

この物語は、自分が、20歳のときの父親の死によって、はじまった、ドラマのような2年間のお話です。 実際にあった出来事に多少の演出とエロチックな要素を加味したものでフィクションはあるものの実体験した奇妙 ...

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お楽しみに

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  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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