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ミャンマーの休日

【ミャンマーの休日】 その11 踊り子ちゃんとシールのチケット


空港に向かう道は空いていた。
昨日よく見えなかったインレー湖もはっきりと
確認できる。
ミャンマー語で書かれていると思われる看板が妙に楽しい!
道路の両側には建築中の高層ビルがたくさん見える。

「あの人形はなんですか?」
道路の中央に巨大な女の子の人形が見える。
どうみても中国風、四等身、ほっぺたが星形に塗ってある。
髪の毛は後ろに2つに束ね、右手を高くあげ、左手にはアタッシュケースのような黒い鞄を持っている。
胸にはMのペンダント、ちょっと無気味だ
「あの人形は96年ミャンマー観光年のマスコットです」
とセインさん
資料によるとミャンマーは1996年に大掛かりな観光キャンペーンを行った
ということである。
この怪しい人形を私達は「踊り子ちゃん」と名付けた。
さて「踊り子ちゃん」を通り過ぎるとすぐ空港である。
昨日と違い 国内線フロアーに向かう。
このフロアーも小さな駅のようである。
高橋さんとセインさんが登場手続きに向かった。
このあたりがツアーの楽なところである。

空港内は、小さな店がいくつか並んでいて結構繁盛している。 外国人は、
日本人らしき人が何人か見える。 しかし圧倒的にヨーロッパ人 言葉から
判断するとフランス人らしい。
セインさんと高橋さんが戻って来た。手にはシールを持っている。
「このシールを服の見えるところに貼って下さい」
とセインさん
「えっ 貼るの???」
シールは直径5cmぐらい丸い緑色で羽の生えた象が描かれてあった。
乗客のフランス人を見るとTシャツにシールが見える。
えぇえええ と思いながらシールを貼ろうとしたら
「それ違ってます・・・ ちょっとまって」
とセインさんが再びカウンターに
今度は赤いシールを持って来た。
「航空会社の人が間違っていたようです。こちらが本当のシールです」
緑色のシールは回収され かわりに赤いシールを右胸に貼った。 ちなみに
図柄はまったく同じである。
「シールを貼って飛行機にのるなんて始めてだ」
誇らし気にシールを貼ってハイジャック検査を通過する。
待ち合い室でひと休み
時間はまだ7時前 と言っても既に熱風が感じられる

やがて緑色のシールを貼って人が先に搭乗開始になった。
どうやら同じ時刻の飛行機があったため区別するためにシールを配付したらしい。
もっともミャンマー語で館内放送(正式にはハンドマイクか?)されても分からない。
そうそう もちろん席は自由席! 早いもの勝ち メキシコで経験済みだったのでまったく慌てない。
やがて我々の搭乗時間らしい チケットの半券を切り取られ外に・・・・・
すでにそこは灼熱の太陽に焼かれたコンクリートであった。
「サンダルでよかった」
既に観光用のために履き替えていたので少しは助かったのかも知れない。

オンボロのバス(もちろんドアは閉まらない)に乗せられ飛行機へ向かう
停まっている飛行機は、どれもプロペラ機であった。
「やっぱりな ガイドブックで見た空港の写真通りだ」
予想通りのプロペラ機(注意1)に大きなカボチャのようなお尻のフランス人のおばさんの後に続いてタラップを登って行く。
行き先は「パガン」 所要時間約40分 そこには世界三大仏教遺跡が私達を待っている

注意1  正確にはターボプロップ機

※この旅行記は、1998年に書かれたものです。

【ミャンマーの休日】 その12 パガン到着

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はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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