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インドからミルクティ

【インドからミルクティ】 27杯目 オレンジと女の子


どこまでも続く並木道に飽きたころ、バスが停車!

「州境なので停車します」

畑の真ん中に下り立つ。

オレンジの女の子

ここにはお土産やもなく、日本の昔の農村風景が広がっていた。
オレンジが山のように詰まれている屋台があった。

昨日の州越えと同じように、トラックの運転者などを相手にしているのだろう。
誰もいないと思っていたら、遠くから子供たちがやってきました。
お金を要求するわけでもなく「ニコニコ」笑っています。

「日本人が珍しいのかな?」

同じツアーに参加している「群馬の先生」が写真を撮ると、我先にと集まってくる。

「さすが先生! 子供の扱いは慣れている」
と感心。

先生はビデオカメラなどを子供たちに覗かせながら、異様な盛り上がりを見せている。
あまりにもオレンジが美味しそうなので一袋購入。

1Kg(だいたい5個)で30ルピー(約100円)2人で食べるには多いので、ツアーの人と半分こする。
すると、5才ぐらいの女の子がズボンの裾を掴んできた。

「オレンジ、オレンジ」

ビー玉のようなキラキラする目で訴えてきました。
身振り手振りで「オレンジ頂戴」ズボンをはなさない。

「でも、これ、おねぇちゃんのだからあげられないのよ」

とうちの奥さんが言った。

この子はいつもこうして州境の手続きをする観光客から、オレンジをもらっているのであろうか?
ふと「インドについて書いてあった本」に書かれていることを思いだす。

「むやみに子供に施しをすると、その子は‘おもらいさん’になってしまう」

女の子には、悪いけど「むやみに物をあげるのはいけない」と判断して、ここではオレンジをあげないことにした。
エジプトに旅行に行ったとき、日本人の女性ガイドさんが言っていたことを思いだす。

「ものをあげるなら、そこにいる全員にあげて下さい。それができなければ、あげないで下さい」

我々はこの意見を尊重しています。女の子には悪いけど、オレンジはあげないことにしました。
再びバスに乗り込みオレンジを食べる。

日本の蜜柑とオレンジの中間のような味でした。
埃っぽい懐かしい味がした。

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はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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