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インドからミルクティ

【インドからミルクティ】 15杯目 沐浴兄さん

太陽が昇り始めました。
東の水平線(地平線)からゆっくり太陽が顔を出し始める。

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ガンジス川の夜明け

まるで映画のワン・シーンのように昇って行くガンジス河の太陽。
霧なのか靄なのか霞んでいる地上から太陽が出てくる。
写真を撮りしばらく「じぃ」と見とれていました。

映画「太陽の帝国」のエンディングシーンのようです。

太陽の帝国 (字幕版)

皆で立ち上がって日の出を見ていると

「気をつけてください。沐浴してしまいますよ」

とラジャーン氏(^^;

小さい船なので安定性はあまりよくない。
ガートでは、沐浴する人が数人見えます。
ラジャーン氏によれば

「いまは冬なので、あまり多くの人は沐浴しない」

とのこと。

ようするに
「寒いからこない」ということでしょうか?
(このあたりが日本の修行と違っているところ)

太陽はすっかり昇り、ガンジスに光りを与えております。

沐浴兄さん

同じツアーの1人が

「ガンジスに来たのだから、沐浴しなければ意味がない」

と公言していました。
あまり人がいない「ガート」に船を付け、ガートに上陸

ガートは、階段がガンジスに階段状に下がっていました。
ガートの背後には、20m以上ある壁があって、その上に不気味な建物が建っていた。

壁には「ホテル」の宣伝や宗教めいた文字が書かれています。
沐浴希望者の男性は、おもむろに着替えを始め、ゆっくりとガートを降りてゆきます。

「顔は付けないようにしてください」

ラジャーン氏から注意をしていたので胸ぐらいまでしか浸かりませんでした。

「いまです!シャッターチャンス」

皆で囃し立てて写真を撮ります。
約10分ぐらいでしょうか?

手だけ沐浴

真剣にお祈りをしている彼を見ていたら

「せめて手ぐらい付けてみようか」

と我々も「手だけ沐浴」を敢行しました。
ちょっとひんやりする感触が気持ちよかったことを報告しておきます。

沐浴から上がった彼が着替えていると、沖に違うツアーの日本人観光客が乗った船が、通りかかりました。
彼が沐浴したことを見ていたらしく
「ざわざわ」状態

沐浴兄さんは「マネー!マネー!」と大声で声を掛けます。
一同大爆笑!!!!!

再び船に乗りさらに先に進むと、突然私の背後になにやら赤い物体が浮かんでいま
す。

「あれはなんですか?」

と聞いたら

「死んだ牛をガンジスに捧げているのです」

とラジャーン氏
続けて

「牛は神聖な動物なので殺しませんが、死んだ場合は皮を剥いでガンジスに捧げます。皮は、靴とか鞄にします」

杭に繋がれた牛に、カラスが沢山集まっていました。
やがて大きななガートの前に来ました。

この「ガート」には、なぜかヤギが走り回っていました。
ラジャーン氏が少し先にある建物を指して

「あの建物が身分があまり高くない人の火葬場です。身分の高い人は、高価な木材を使用して火葬しますが、身分の低い人は沢山の薪を買えないの
で、少ない木で燃やします。」

「5才以下の子供は、そのまま河に流します。まだ汚れていないからそうします。」

「水死した人も、火葬しません。」

「自殺をした人は、人の寿命は神様が決めることなで、その命令に背いた事になるので、火葬しません」

ラジャーン氏の説明が本当だとすると、いまこの船の下に沢山の遺体があることになります。


ここには、生々しい「死」があった。

「火葬場は、火葬していないときなら写真を撮っても構いません。火葬しているときは写真を撮らないで下さい」

「火葬は哀しいことなので、哀しいことは形に残すことは、人々は好みません」

確かに哀しいことが形になって残るのは悲しいことですね。
ここで船は方向転換をして来た方向に向かい始めました。
岸では洗濯をしている人がいました。

川岸にある不気味な建物の中にピンクの建物があり、大きく「くみこハウス」と書かれていました。
なんでもインド人と結婚した日本女性が始めたホテルだそうです。

地球の歩き方などでは有名なホテルで、バックパッカーの人達によく利用されているそうです。

【インドからミルクティ】 16杯目 ドジョウを流すと幸せになる

船は、さらに先に進みます。 スポンサーリンク 決して写真を撮ってはいけない 「カメラでこの先は撮らないようにして下さい。」 ラジャーン氏が強めの声で注意 「この先で火葬をしているので、写真を撮るとトラ ...

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  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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