インドからミルクティ

13杯目 ガンジス川までの遠い道のり

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人影のいないと思っていたのですが、

闇に紛れて物売りたちがやってくる
「じゃーぱーにー、これ全部でごせんえんね。やすいね。さんごよ。さんご」
一体どこから出てきたんだろう。
こんなに朝早くから、たくさんの物売りが観光客相手に商売している。
我々は、物売り集団に取り囲まれながら足早に進む。お店もいくつか開いていた。
ラジャーンさんの言うとおり一人に一人いや二人物売りが付いてきた。
私に付いてきた物売りの腕には、「さんご」のネックレスが20本ぐらい掛かっていた。
お互いに連携するように
「さんご?」
「絵葉書」
「象の置物」
「正体不明の物体?」
を代わる代わる売りにくる。
「これ、ごえんえんよ。やすいよ。さんごよ」
おっと、珊瑚はこんな内陸では採れんでしょうが!!
などと物売りに気を取られていたら
「おぉ!それあぶないね。きをつけて」
いきなり物売りが叫ぶ!!
「山のような牛の糞」が目の前にあった。
目を凝らしてみたら、道のそこらじゅうに牛&牛の糞!
除けようにもすでに道は
「牛糞舗装道路」
と化している。
物売り集団を引き連れて下りの坂道に入る。
すこしづつ明るくなってきたようだ。

いきなり「ガンジス河」が目の前に広がる。
薄暗がりのなかに「ぼ~」と出現したそれは、現実のような気がしない。
「おおおおお」と声にならない心の声をあげていたら
目の前に沢山の手が....
「ばくしーし」
「ばくしーし」
「ばくしーし」
と大きな声とともに手やお椀を差し出してきた。
暗くてよく見えないが、子供も沢山いるようだ。
「ばくしーし」
「ばくしーし」
「ばくしーし」
「ばくしーし」
「ばくしーし」
声はだんだん大きくなり、恐怖を感じた。
かなり恐かった!!!!
視線を合わせないように先を急ぐ!
「さっき‘バクシーシ’と言っていた人はなんですか?」
誰かが質問した。
「彼らは乞食です。ここに沐浴に来る人から施しを受けて生活をしています」
 とラジャーン氏
「ヒンズー教では、彼らに施しをすると自分の罪が清められることになります」

ここベナレスは、ヒンズー教徒にとっては「聖地」です。
ここで「死」を迎える為に、遠い道程を彼らはやってくる。
お金持ちばかりではないので、辿り着いたときには無一文状態の人々も多い。
「死ぬ」為に来た彼らも「死ぬ」までは暮しを成り立たせなければならない。
そんな「ものごい」がここには沢山いる。
「物ごい」に「喜捨する」ための両替屋も存在する。
5ルピー(約15円)も両替してもらうと、両手に山盛りのコイン(補助通貨、日本の‘銭’に相当する)に変身するらしい。
「喜捨」することはヒンズー教徒の来世での幸福に繋がっているということである。
ラジャーン氏が歩く方向に我々が乗るらしい船があった。

読者の予想通り「かなりボロ」であった。
さぁいよいよ、船に乗って沐浴??観光のはじまり

※差別用語が入っているかも知れませんが事実に基づいて記載しました。

12杯目 バスから降りて踏んだものは・・・ ベナレス

14杯目 ガンジス川クルーズとスターウオーズ

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