無事にチャックモールとの記念撮影を終え、競技場を見に行く。限られた時間しかないので見学ポイントは最初からターゲットを決めておくのだ。
「........」 突然、メキシコ人我々の前に立ちふさがる。
手には素焼きでできている人形が握られている。
腰には布製の袋を付けている。
どうやら人形はそこに入っているらしい。
「 物売りらしい...」
「迫力ないね なに言ってるかよくわからない」
ここでの何言っているかというのは、言葉がわからないというのではなく、言葉がほとんど聞こえないのだ。
「いらない」 と言って手を振ると物売りは、あっさり引き下がる。
「なんて あっさりしているんだ!」 と ちょっとがっかり?
競技場のある遺跡に登る。
学校の教室くらいの大きさである。
リング状のゴール?はすでに朽ち果てて何もなかった。
バスに向かおうとしたら 反対方向から 騒がしい声が聞こえてくる。
かなりウルサイ、色々な仮装(キラキラひかる板を付けた人もいた)をした学生達?が
大声で騒いでいる。
「さすがラテン民族 あかるいなぁ」
騒ぎはますます凄くなり写真を撮ったりしながら先ほど登った遺跡の前に
集まりはじめた。 そう言えばさっきの「シャイな物売り」の姿が見えない。
彼の商売はラテン系に合わないのであろうか?
「トゥーラの遺跡 仲店」が開店している。さかんに我々を呼び込む声が
聞こえているのだがスペイン語は、さっぱりわからない。唯一わかったのは
「コカ、 コラ」 のコカコーラ売りである。
でも売っていたのは「ペプシ」だった。
2m以上あるサボテンを過ぎたころ
「ごわーーーーーーん」と大きな音が....
「爆弾か?」
と思い身をすくめる。
「列車...」
と音の発生源がわかる。
それにしても大きな音である。爆発音
にも聞こえたその音は、列車の汽笛の音であった。
遺跡の入り口近くにある店には、「キラキラひかるアクセサリー」がたくさん
並んでいる。女性群は足止め状態になった。
※この旅行記は、1997年に書かれたものです。
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