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不思議な世界

おい おまえの連れはどこに行った? 「彼は、先月 交通事故で亡くなったんですよ」

家賃の安い部屋 心霊写真BOOK

もう、何十年も昔の話です。

私は田舎から状況 東京 池袋2丁目にある倉庫の2階に住んでいました。

昼は大学、そして夜は、新宿にバイトで帰りは、いつも終電ギリギリ 終電に間に合わないときは歩いて帰ることもありました。

そんなある日、季節は、真夏、今ほど暑くない都会でも暑いものは暑い

いつものように新宿で終電に飛び乗り池袋で下車 池袋北口を出ると繁華街 風営法も曖昧な時代なので深夜にも関わらず客引きが多い。

毎日のように同じ道を通っているので 何人かの客引きは顔なじみになっている。

「おお 今日は終電か?」
声をかけてきたのは、同世代のニイサン

「誘ってても 無駄だよ かねないから」
「わかってるよ もっと金持ちのじじいをつままえるさ」

いつもと同じ会話で軽く挨拶してさろうとしたら
「おい! 連れをおいてゆくなよ」

??? 「連れって」

「ほら 後ろをついてきた 男 おまえの友人だろ」
「いやいや 一人だけど」
「そんなことないさ すぐ うしろに 白いTシャツ着た男がいるけど」

「そんなわけないだろ」
後ろを振り返っても 誰もいない

「あれ? 声をかけるまですぐ後ろにいたんだけど どこいったんだろ」
呼び込みの男は不思議そうにあちこちを見渡して 不思議そうな顔をしている。

「やめてくれよ じゃ また」

私はそのままアパートに帰る道を急ぐ

当時の池袋は、駅周辺は人が多いが、少し離れると人気がまったくない。
特に西口は、深夜になると 誰も歩いている人がいなくなる。

ウォークマンで音楽を聞きながらアパートまでの家路を急ぐ
薄暗い道を歩いていたら

いきなり肩をたたかれた
「とんとん」 いきなりだったのでさすがにこれにはビクッとした。

ふりむくと 若いお巡りさんが二人たっていた。

「こんな遅い時間 なにしてるんだ・・・・」
「バイトの帰りですよ」
「身分証あるかな?」
「ありますよ 学生証もあるし免許証もありますよ」

なんのやましいところもないので免許証を見せると ひとりのおまわりさんが妙なことを言っていた
「連れはどこにいったのかな?」

え??????
「連れなんていませんよ」

私は、そこで さっき呼び込みのオニイサンの話を思い出した。
「おい! 連れをおいてゆくなよ・・・」

「おまわりさん 自分のそばにいた人って どんなかんじでしたか?」

おまわりさんは、あたりを見渡しながら
「白いTシャツとジーパンをはいていた」

白いTシャツ 偶然だったのだろうか?

もうひとりのおまわりさんは、
「そうそう かおのこちらがわに アザがあった 右側だったかな しかし、どこ行ったのかなぁ」

顔のアザ? サトウくんだ
私の記憶に田舎の数少ない友人のサトウくんの顔が浮かんできた。
「おまわりさん 顔のアザって このぐらいでほくろのようにみえなかったですか?」

おまわりさんは、はっきり言った
「そうそう! そんな感じ 一緒に帰ってきたんだろう?」

私は、おまわりさんにこういった

「彼は、先月 田舎で交通事故で亡くなったんですよ」

おまわりさんは、足早に帰って行った。

後でわかったのですが、サトウくんの遺影は、白いTシャツだったそうだ

みなさん お盆には、墓参りしましょうね

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はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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